ひらく*つくる*暮らす

人生とは、自分でいくつもの扉をひらき、こつこつとつくりあげていくもの。イタリアと鳥取に住まうアラ還国際婚夫婦が、幸せになるヒントを追求&発信するblogです

イタリアのニッチな歩き方:STREET ARTS(6)

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(6)正統派STREET ARTS:店先ディスプレイ

 この3つの写真は、フィレンツェ旧市街の店先に飾られたものですが、何のお店がわかりますか? 左から、婦人服のお店、八百屋さん、雑貨屋さんです。こんな素敵なディスプレイがあったら、ついついお店の中をのぞいてみたくなりますよね。それでちょっと入ってみたとき、Fabから注意されたことがあります。
◆大きな声であいさつをしよう
 日本では、何も言わないで店内をみることに問題はなくても、初対面の人とでも気軽に話をするイタリア人にとっては、とても奇異な行為にうつるそうです。でも、言葉が上手く通じないと恥ずかしくてなかなか声をかけづらいですよね。なら、日本流の《会釈》で軽い挨拶に代えてはどうだ?とやってみると、「それも何の意味か不明(日本人のぺこぺこお辞儀をする習慣をちょっと滑稽に表現した外国映画もありますよね)だよ」と言われてしまいました。とにかく、「《Buon giorno!》といって入ればいいよ。ただし、店員は日本人のように笑顔で応対しないことも普通にあるし、買わなければ嫌な顔をすることもあるから、まあ、それは気にせず、《grazie》といって店を出ればいい。」とのこと。
◆店のものを勝手に手に取って(触って)はいけない
 八百屋でも、本屋でもそうなのですが、品定めをするときに、日本では当たり前に手にとって品質を確認しますよね。それを店の人に「見てもいいですか?」と聞かないですると、不審がられるのだそうです。
 本屋に行った時の話です。イタリア料理の本や子ども向けの絵本をあれこれ手にとって見ていた時、Fabに「君はこの本を買うのか?」と聞かれて、「見てるだけよ」というと、「うーん。それじゃ、あまり触っちゃダメだよ」と言われました。「だって、本だから中身をみないとわからないじゃない?」というと、見たいなら、店員さんに《ひと声かけて》、それから見た方がよいというのです。とは言われても、その後の会話が不安で難易度が一気に上がる気がしますが、このようなやりとりが買い物の一つの楽しみなのだと言います。それで割引してもらえたりすることも時にありますので、言葉がダメなら身振り手振りを交えて必死でコミュニケーションを取ってみる、意外にもその必死さを真剣に理解してくれようとするのが、またイタリア人のおもしろいところなので、気負わず恥ずかしがらずLet's try!