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人生とは、自分でいくつもの扉をひらき、こつこつとつくりあげていくもの。イタリアと鳥取に住まうアラ還国際婚夫婦が、幸せになるヒントを追求&発信するblogです

【イタリアのニッチな歩き方:ベネチアの高潮】

【イタリアのニッチな歩き方:ベネチアの高潮】
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https://www.afpbb.com/articles/-/3255068?pid=21852880
【11月16日 AFP】イタリア・ベネチア(Venice)で15日、新たに異例の高潮が発生し、ルイジ・ブルニャーロ(Luigi Brugnaro)市長はサンマルコ広場(St Mark's Square)の閉鎖を命じた。イタリア政府は前日、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産にも登録されている同市に非常事態宣言を発令していた。

 ベネチア地域を襲った強い暴風雨により、水位は15日正午(日本時間同日午後8時)前に154センチを記録。12日に記録した過去50年間の最高水位187センチよりは低いものの、危険な水準に達した。
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 ベネチアが年に1回程度の高潮で冠水することを知ったのは、ベネチアサンマルコ広場にベンチのようなものが2段重ね(一つのベンチの上にひっくり返してもう一つ)であちこちに置かれているのを見たときです。ベンチにしては多すぎるし、それ様に置かれておらず、明らかに不自然な雰囲気を醸し出していました。それでFabに尋ねると、高潮で冠水したときに並べて、人が歩いて行き来するための台なのだといわれ、街が定期的に冠水することもベネチアにおいては繰り返されてきた日常なのだと知ったわけです。日本とは異なり、石造りの建物なので、高潮も見越してそれ相当の造りにもなっているのでしょう。ただ、この度のように、かなりの水位まで、一時期に何度も繰り返して被害を受けることは今まではなかったそうです。異常気象+地盤沈下の両方で被害が拡大しているようです。世界中の至る所で生活ばかりか命まで脅かす異常気象の発生は、行疫神による私達へのメッセージであり、後世に対する私達の責任と自覚を問うているのでしょう。

【イタリアのニッチな歩き方:飛行機チケットのキャンセル】

【イタリアのニッチな歩き方:飛行機チケットのキャンセル】
 今、Fabに新たな問題が発生中です。飛行機のチケットに関する問題です。Fabはイタリアと日本を年に4~5往復するため、約半年前から格安のチケット(往復およそ7万円くらいで、キャンセル不可)をインターネット上で探して購入しています。今回、同時に2つの往復でトラブルが起きました。いずれも、トリノ空港発着便でドイツのミュンヘンあるいはフランフルト経由の飛行機のキャンセルに伴うものです。ということは、トリノ空港発着便に関する問題、あるいは、ルフトハンザ航空に関する問題ということになりますが、トリノはイタリアでは観光客の少ない都市で、空港もそれほど大きくありません。しかも、現在、イタリアの経済情勢(かつてのギリシアに匹敵する状況)のみならず、ドイツの経済情勢の悪化から、効率の悪い路線の飛行機をキャンセルした可能性大と思われます。
 この度、一つは、おそらくノルウェー(?)に拠点をおくエージェントから購入した往復チケット、もう一つは、ANAをエージェントとする往復チケットでした。ANAチケットに関しては、個人のチケットサイトで「飛行機のキャンセルに伴い、ANAに連絡のこと」といったコメントが掲載されていましたから、電話をかけると1時間足らずのうちに、乗り継ぎの時間が極力短くなる別便を手配してくれ、キャンセルチケットの情報(通路側シート、シーフードミール)まで確認し、ニーズに丁寧に対応してくれました。これが日本流の信用のある仕事ぶりというものでしょう。
 一方、もう一つのエージェントについては、飛行機がキャンセルされたことさえも知らされませんでした。こちらがネット上のチケット情報を確認すると《フランクフルト=トリノ便》が消えているために問題が発覚したわけです。エージェントにメールを送っても返事はなし。何度も電話してようやくつながったと思えば、「分からない」「こちらでは対応していない。ルフトハンザ航空に問い合わせよ」との対応で、ルフトハンザ航空も「チケットは販売したエージェントの問題なので対応できない」、再度エージェントに連絡しても別の電話番号を知らされ、そこに電話しても「分からない」といったたらい回しの状況でした。結局、ANAに連絡した際に尋ねてみると、《フランクフルト=トリノ便》そのものがキャンセルされている事実がわかり、やはりチケットを販売したエージェントに連絡・対応していただくしかないとのアドバイスをいただき、その後、何度も電話してようやくつながりました。その時は、結構丁寧な対応でなんとか振り替え便を手配してくれそうな気配だったのですが、今度は、なんと!複数の別便が予約されており、「どういうこと?この中から選べということ?」と不思議に思っていると、次の日にはそれらもすべてキャンセルされている状況です(今日現在)。日本人である私には、なんとも理解しがたい状況(仕事ぶり)で、どれだけの人が路頭に迷っていることか・・・こんなことが日常であるなら、やはり会社も人も信じられない・・・という心理になりますよね。Fabに言わせれば、「《日本》が世界的にも特異な国なんだよ」とのことですが、消えたチケットがどうなることやら・・・。

 

【イタリアのニッチな歩き方】テレビ税

【イタリアのニッチな歩き方】テレビ税
 イタリアには、《テレビ税》というのがあるそうです。日本でいうならNHK受信料のようなものかな・・・と思いきやちょっと違うよう。イタリア国営放送の受信サービスを受けるための料金というより、《放送受信が可能なテレビなどの器具を所有していることに対する税金》のようです。なぜ、今日この話なのかというと、くねくねと世渡りをして節税するイタリア人ゆえ、受信料を払わないイタリア人は30%近くいるようで、それに対して強攻策にでたようです。アダプター(?)を交換しないと放送が受信できなくなるようにするらしく、それによって所有テレビ台数をチェックして税金の徴収に役立てるらしいのです。私達のイタリアのアパートには、エントランスとリビング、キッチン、寝室にテレビがありますが、日本で暮らす期間の方が長いので、どのテレビを生かすか?という話になりました。日本にいる時にはテレビにかじりついている私ですが、イタリアではほとんど見ませんから(わからないので見てもニュースや料理番組くらい)、一番大きな良いテレビ(エントランス)1台でいいのでは?と思いますが、Fabは2~3台は使いたいらしく、税を逃れる方法はないものか・・・ということに頭を悩ましているようです。ストレスを溜めるよりも諦めて正直に支払えばいいのに・・・という発想は日本人だからでしょうか。

【イタリアのニッチな歩き方】ピノッキオ

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 『ピノッキオ』は、日本でもよく知られたお話ですが、この物語はイタリア生まれだったことをご存じでしたか?突然、なぜピノッキオ?と思われたことでしょう。事の発端は、先日、車を運転していると、Fabが「あの日産車の名前は《pino》っていうんだ。《pino》ってイタリア語で《松》っていう意味だけど、なんで車に松???」という話題からでした。私の頭の中では、pino・松・pino・松・・を繰り返していると、ピノッキオってもしかすると松の木から作られたのかな?とふと思って、「話は変わるけど・・・」と、Fabに聞いてみました。Fabいわく、「それはよく知らないけど、ピノッキオを作ったおじいさんはジュゼッペ(日本ではゼペットと訳されていますが)だけど、ジュゼッペという名前は、子どものとき《ジュゼッピーノ》って呼ばれるんだよ。ジュゼッペの作った子どもで、男の子だから《ピノッキオ》なのかもね。」と。
 ここで、イタリア人の名前について補足しておきます。イタリア人の名前は、基本的に、「-o」 で終わるものが男性名(例:マルコ)、「-a」 で終わるものが女性名(例:マリア、クリスティーナ)。そして、子どものことを“ ピッコリーノ(男の子)”“ ピッコリーナ(女の子)”(本来、「とても小さくて可愛らしい」と言う意味)と呼びます。ということで、《ピノッキオ》の名前の由来は、《ジュゼッペおじいさんの可愛い男の子》という意味によるもので、原文では木の種類まで書かれていないそうですが、きっと《松》なのでしょう。すごい発見にわくわくした一日でした。

【絵本をつくる】「私家版」自費出版の方法

(5)「私家版」自費出版の方法
 退職された何人の方(恩師の方々)から、これまでのご自身の人生を振り返っての自費出版本をいただきました。今、改めてその本を手にとって読んでみると、仕事でのお付き合いではわからなかったお人柄や豊かな生き方に触れることができます。もう既にお亡くなりになった方もいらっしゃり、お世話になった当時のお顔や声がよみがえってきます。「本」とは面白いもので、同じ内容であっても、読み手である自分の経験値が豊かになると、理解の幅が広がり、その時々で得られるものが異なります。
 さて、そのような自費出版本ですが、「書籍の販売を目的としないプライベートな本づくり」の方法についてまとめます。
 《1》編集あり  1)出版社 2)地元の新聞社
        *編集者がつく(人件費)ので割高。100万円以上。
 《2》編集なし 3)印刷所
      *自分の力量そのものが作品に=誤字脱字があることが多い。100万円以下。
 やはり、編集者についていただくとそれなりにクオリティが上がりますが、その分出版費が高くつくということですね。また、表紙のデザイン等も洗練されたものになると、より素敵な本に見えます。
 でも、なるべく低価格で出版するなら、地元の印刷屋さんにお願いするのがよいとのことです。今時のことなので、ネットで発注できる印刷屋さんもあるかと思いますので、色々調べて、お得な業者さんを見つけるのがいいでしょう。
 さて、自費出版した私家版の本ですが、大概の方はご自身で親しい方にお贈りするのだと思いますが、文芸社さんのお話によると、故人の思い出としてお葬式で配られることも多いのだそうですよ。

【私ブランド《PIACERE Piccolo》】紬のコートドレス

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新古品の和服(紬/正絹)を使用して、コートドレスを仕立てました。

紬はある程度の厚みと張り感のある風合いの良い素材です。

草木染めによる上品な小豆色の地色は、今の季節にピッタリ。

スカート部は、反物幅いっぱいに8枚はぎで作っていますので、裾にかけてのたっぷりなフレアーがとてもエレガントです。

縫い代は、長く着て頂けますよう折り伏せ縫い、別布でくるむ、星留め等の丁寧な始末を心がけております。

◆アレンジを色々お楽しみください!◆

古布に命を吹き込み、オリジナル&シック+エシカル(人と地球に優しい)をモットーに服作りをしています。TPOや気分に合わせて《as you like》で幾通りにも着こなして頂けますと、とても嬉しいです。

(例)

・コート/ワンピースドレス

・「スタンドカラー」ですっきり&ほっそり/「ショールカラー」で優しいイメージに

・ストールでアレンジ色々(配色部分を隠してシンプルにor配色部分を出して華やかに/掛けるor巻く)

・ストールをベルト使いして(配色部分を隠してシンプルにor配色部分を出して華やかに)

andお手持ちのアクセサリーやスカーフでアレンジしてお楽しみください。

・取り外し可能な内側ベルト(隠しボタンで前を留めるとゆったりとしたコートに・・・)

素材

草木染めの真綿紬(正絹/新古品),配色部分:銘仙(正絹/古布)

サイズ◆9~11号サイズの方に

[コートドレス]

着丈…105cm

背肩幅…39cm

袖丈…8分丈:44cm

身幅…49cm

裾幅…139cm

[ストール]

長さ…185cm

幅…17cm

ご注意◆

1)古布のリメイク作品:着物を解いた後、中性洗剤でのホームクリーニングをして仕立てています。状態を確認しながら製作していますが、古布のため、経年の擦れやヤケ、色あせ、元の折筋、歪み、シミ・色むら、小傷、シワ、弱っている部分、解きあとなどが残っている場合があります。傷・汚れはできる限り除きましたが、見落としはご容赦ください。色あせや色落ち、接ぎ等も古布ならではのデザインとして粋にご理解くださり、リメイク品を楽しんでいただける方のご入札をお待ちしております。

2)素人のハンドメイド作品:時間をかけて丁寧に製作しておりますが、素人のハンドメイド作品ですので、プロや既製品のようなクオリティをお求めの方はご遠慮下さい。多少のズレや歪みをご了承の上ご購入下さい。

3)ご不明な点などがありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

【つくる】本格始動!私ブランド《PIACERE Piccolo》

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13.本格始動!私ブランド《PIACERE Piccolo》
 退職後、手芸や服作りを楽しんできましたが、本格的に、私ブランド《PIACERE Piccolo》(=小さな楽しみ)をインターネット上に立ち上げることにしました。自分のデザインの市場評価を知るため、手始めに「ヤフーオークション」(fukudaduly)に出品することにしました(この週末にアップ予定)。
 中学生の頃、将来の夢として抱いていたことは、洋服のデザイナー、宝塚スター(男優)が上位でした。宝塚スターは背が低い+バレエなどしていないことでまず持って無理なので(一応は親に相談しました)ファンで終わりましたが、洋服デザイナーについては、デザイン帳にあれこれ描き溜めてわくわくしていたのを思い出します。それは、中学生時代、すばらしい家庭科の先生に恵まれて自分のデザインしたワンピースを作らせて頂いた(パターン引きから)ことがきっかけでした。それが今の原点です。
 ブランドのコンセプトは、基本的には着物(正絹)のリメイクとし、《シック&個性+エシカル》です。《シック&個性》は、流行に捕らわれないベーシックでシンプルなデザインで、だからこそ幾通りもの着方ができることを目指しています(例:コートとして着られるばかりでなくワンピースとして)。そして、ストール使いでさらに多様なアレンジができること、そして、小物の配色づかいによってさらにその幅を広げます。つまり、一着で、まるで数着の服を持っているかのような働きをする服づくりを目指しています。箪笥の肥やしあるいは捨てられる運命にある古布に命を吹き込み、長く、しっかりと着る・・そんな《エシカル(人と地球にやさしい)》なブランドです。お洒落なフランス女性は服を沢山持たずに10着で着こなすそうですが、そんなブランドとして育てていけるといいなと思います。
 ただ、価格設定が問題です。着物を仕入れ、解き、洗い、アイロンをかけ、デザインし、パターンを引き、縫い上げる過程は少なくとも3日かかります。着物の仕入れ価格(もちろん安くない)+3日間の労賃を考えると3万円以上でなければ割に合いませんが、そんな値段で売れるはずもありません(Fabは30000円以下では売るべきでないといいますが・・・)。とにかく、オークションは10000円くらいから開始することにしました。まずは挑戦です。「明るい配色を取り入れたデザインは、もしかするとイタリアで販売する方がよいのかもしれないなぁ」ということで、Fabの弟のパートナー(ファッションショップ経営)に、次回渡航した際に相談してみることにしています。イタリアで販売か~叶うといいなぁ。