ひらく*つくる*暮らす

人生とは、自分でいくつもの扉をひらき、こつこつとつくりあげていくもの。イタリアと鳥取に住まうアラ還国際婚夫婦が、幸せになるヒントを追求&発信するblogです

【つくる】「紬」でつくる

f:id:kei-fab:20191024104122j:plain
f:id:kei-fab:20191024104224j:plain


9.「紬」でつくる①

 鳥取にある「オフハウス」で、古い紬の反物を見つけました(なんと1000円!)。着物のリメイクするとき、古い着物を買うと、それをすべてほどいて、手洗い、乾燥、アイロンをかけてようやく一枚の布になります。しかも、よく着込まれた物であれば、変色、シミやすり切れが多く、リメイクとしてどのくらい活用できるかはほどいてみないと分かりません。特に、インターネットで着物を購入するとなると、かなりのリスクがあります。その点、店舗販売の着物であればある程度の品質はチェックできますし、反物であればすぐに制作に取りかかることができます。
 また、着物であれば、素材の表示がありませんから、光沢、手触りでおおよその見当を付けなければなりません。アセテートなど絹の代用品として開発された化学繊維もありますので、時には、絹だと思って買っても、針通りの悪さからあれっ?と思うことがあります。そこで、どうしても絹か化学繊維の別が知りたいときは、大学の時に得た知識を活かして、家で繊維を焼いて、においや燃える様子、灰の色や形状で判別します。
  さて、今回は、紬を手に入れました。若いときは、紬にはあまり関心がなかったのですが、ひと年取ってみると、その素朴さのなかにある楚々とした気品に引かれるようになりました。ぱっと見た感じの豪華さはないけれど飽きの来ない深みというか ・・・。さぁ、これで何を作ろうか。布のイメージからすると長めのトップスか、軽く羽織れるコートドレスがいいかな。