ひらく*つくる*暮らす

人生とは、自分でいくつもの扉をひらき、こつこつとつくりあげていくもの。イタリアと鳥取に住まうアラ還国際婚夫婦が、幸せになるヒントを追求&発信するblogです

【つくる】ステンドグラス

f:id:kei-fab:20191023055049j:plain
f:id:kei-fab:20191023055216j:plain

f:id:kei-fab:20191023055303j:plain

8.ステンドグラス;和風ランプ
 3つ目の作品が、和風のテーブルランプです。平板から立体のステンドグラスへの挑戦です。初めての立体作品ということもあって、シンプルなデザインで制作することになりました。大正ロマン風を意識してデザインし、昼間は障子のような雰囲気のある白っぽいガラスを選びました。桜の花びらを敷き詰めたような透明・白・淡い桃色の幾重もの薄片ガラスで作られた美しいガラスです。
 このような立体作品をつくる時、数学の知識なくしては設計できません。ランプの高さに対して、自分の思い描く外形を計算して、一辺のガラスの形を割り出していきます。円周、角度、直角三角形の斜辺と他の二辺との関係式とルート計算。学校で習った数学を暮らしの中で初めて使ったような・・・。でも、そのおかげで、イメージ通りのデザインを型にすることができました。
 組み立てに際しては、平板ステンドグラス以上に「いい加減」が許されません。わずかな違いでも形が整わず、歪んでしまいます。なんどもグラインダー(ガラスを削る機械)にかけて、設計図通りのサイズに仕上げていきました。完成した時の喜びはひとしおです。

 完成して初めてわかったこと:昼間は桜の花びら舞うガラスですが、光を灯すと、いくつもの小さなハートがランプから飛び立っているような柄が浮かびあがります。素敵なステンドグラスマジックです。

参考:岡山倉敷ステンドグラス教室|サンステンド工芸教室