ひらく*つくる*暮らす

人生とは、自分でいくつもの扉をひらき、こつこつとつくりあげていくもの。イタリアと鳥取に住まうアラ還国際婚夫婦が、幸せになるヒントを追求&発信するblogです

【絵本をつくる】なぜ出版したいのか?

(2)なぜ、絵本を出版したいのか?―自問自答してみる
 さて、《絵本をつくりたい》(絵本に思いを込めて表現したい何かがある)というふつふつとした思いはあるとして、《絵本を世に出したい!出版したい!》と思うのはなぜでしょうか?
 ・・・ということを、出版説明会に参加して改めて考えました。というのも、講義の中でそれを尋ねられたからです。「《自分の思い》を多くの人に知って欲しい、読んで欲しい」と願う人(自己表現の意思=自己実現の手段)、「生きる上での大切なことを伝えたい、託したい」と後世への小さな遺産として残したいと願う人(メッセージ意思)・・・様々でした。では、私は?と問われると、どちらかといえば後者の方ですが、より多くの人に読んで欲しいのか?と自問自答すると、そこまでは強く望んでいないことに気づきました。自分の子育てで思ったこと、感じたこと、こんな風に生きられたらいいなぁ、人はこんな風に思い悩みながら生きているんだよ、そして私もそうして生きてきた・・・そんな人生から得たことを《身近な大切な人に残す》ことができたら・・・、それが少しでも生きる上でのヒントになれば・・そんな遺言のような意味で書いているかもしれないと、気づかされました。それは、これまでの仕事の中で既に絵本を出版した経験や、専門書の執筆経験もあったりするので、出版を通して自己実現することへの憧れは昇華されているからなのでしょう。ですので、1冊の絵本を出版するというよりも、もし自費出版するとすれば、書きためた絵本や童話(そこに自分の魂を移して)で、最期に童話集が作れたらいいなぁ・・・と思っている自分がいることがわかりました。