ひらく*つくる*暮らす

人生とは、自分でいくつもの扉をひらき、こつこつとつくりあげていくもの。イタリアと鳥取に住まうアラ還国際婚夫婦が、幸せになるヒントを追求&発信するblogです

『103歳になってわかったこと』(篠田桃紅)

『103歳になってわかったこと』(篠田桃紅)幻冬舎

(10)「自分が立ちうる場所に感謝する」****(本文)********************** 私には、50年来、手元に置いている書があります。「わが立つそま」文学の上で、この言葉は、自分が立ちうる場所、自分が立っている場所を意味します。 「そま」は、漢字で「杣」…

『103歳になってわかったこと』(篠田桃紅)幻冬舎

(9)「過去を見る自分の目に変化が生まれる」****(本文)********************** 達観するようになったというのは、歳をとって得たものの一つだと思います。若いうちはいくら客観視していたつもりでも、自らがその渦中にいますから、ものごとを客観的に見…

『103歳になってわかったこと』(篠田桃紅)幻冬舎

(8)「いい加減はすばらしい」****(本文)********************** 日本人は、なにかあると「いい加減にしておきなさい」と言います。・・(中略)・・「いい加減」は、すばらしい心の持ち方だと思います。ほどほどに余裕を残し、決定的なことはしない。日本文…

『103歳になってわかったこと』(篠田桃紅)幻冬舎

(7)「よき友は、自分のなかで生きている」②志****(本文)********************** 志ある友は、友であることが誇らしい気持ちになる。物くれる友は、やはりありがたいけれど。(pp.134-138)************************** 人とのつきあいで、誰にでも、時折…

『103歳になってわかったこと』(篠田桃紅)幻冬舎

(6)「よき友は、自分のなかで生きている」①物(モノ)****(本文)********************** 志ある友は、友であることが誇らしい気持ちになる。物くれる友は、やはりありがたいけれど。(pp.134-138)************************************* 日本には、《…

『103歳になってわかったこと』(篠田桃紅)

(5)「百歳はこの世の治外法権」 Fabが日本に来たとき、とても奇異に感じたことは、日本人のほとんどが一人で行動していることだそうです。そう言われれば、街を歩いている人々の多くは一人ですし、レストランやカェで一人で飲食をすることはごく一般的な…

『103歳になってわかったこと』(篠田桃紅)幻冬舎

(4)「なにかに夢中になる」 今、私が夢中になっていることといえば、《ものを創作する》ということです。一つは、ハンドメイド。もう一つは童話や絵本のストーリーを書くことです。30代の頃、地域で起こった大水害をもとに、大学生や地域の人たちと一緒に…

『103歳になってわかったこと』(篠田桃紅)幻冬舎

(3)「あなたの人生を枠におさめない」 「もう歳だから・・・」という言葉は、男性よりも女性の方がよく使っているのではないでしょうか。また、《他者からどう見られているのか》、常に他者からの評価が気になる、体裁を気にする人ほど、この言葉を使ってい…

『103歳になってわかったこと』(篠田桃紅)

(2)「気楽なものと頼れるもの」 退職してから、しばしば森を歩くようになりました。そこでは、日常とは違う時間、空気、価値でなりたっているように感じます。そして、その見えない流れや波動が、自分もまた自然の一部であること、そこへ身を委ねることへ…

『103歳になってわかったこと』(篠田桃紅)

(1)「自分の心が、ほどほどを決める」 篠田桃紅(シノダトウコウ)さんは、現在、106歳になられる水墨抽象画やエッセイを書かれる凜としてとても美しい方です。生涯独身を貫き、今も現役で活躍されています。東京の本屋さんで、ふと、この本を手にとって…